明治期、工事請負制度の初期には、関東では金筋、関西では団子取りと称する暴力団の専門部門みたいなものが寄生していて、談合というよりはむしろ暴力そのものによってこの区画は守られ、あるいは破られ、あるいは喰い物にされた。この場合区画はなわばりと呼ぶのがふさわしく、請負の腐敗として世論の指弾するところであった。これは現在にいたるまで建設業の土建屋・請負師風のイメージに寄与している。ついでさかんだったのは談合金である。
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現在の時点では金銭授受をともなう談合もすでに過去のものになろうとしている。近年の技術的・社会的な条件下では、こうした古風な方法によって市場を安定させるのはいくぶん無理である。道路舗装の機械設備をもった企業が、もたない業者にくらべて有利であり、道路舗装工事のシェアを高めるのは当然だ。しかし現在でも企業間の一般的な協調、入札における話合いは可能な限りおこなわれている。